♡航星日誌♡

・・・to boldly go where no one has gone before.

書物の破壊

5日目

ひとつじゃなくてふたつ必要
そのままのとそのままのに加わったの
それでだいじょうぶ



朝起きた瞬間にこの件に意識を集中したら夢がきえちゃった。またね。


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入眠の経過を観察していると意識がぐわんとなる地点が一点あって。そこをキープできないかな。そこだけ他と違うから。


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ここ数日像を結ぼうとやっていたのですが、これだともっと簡単だよ。これでいいんだよ。これだよ。みたいな他の方法がぼーっとしてるときに提示されました。


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人間が造り出したさまざまな道具のなかでも最も驚異的なのはまぎれもなく書物である。それ以外の道具は身体の延長にすぎない。たとえば望遠鏡や顕微鏡は目の延長でしかないし、電話は声の、鋤や剣は腕の延長しかない。しかしながら書物はそれらとは違う。書物は記憶と想像力の延長なのである。

(略)

(1)書物は魔除けーー4世紀のキリスト教神学者で聖人のヨハネス・クリュソストモスによると、当時アンティオキアの人々は首から写本をかけて魔除けにしていた
(2)書物はいのちーー使途ヨハネ新約聖書「黙示録」に記している、最後の審判の際に救われる人々の名前が記された神の書物に対する信仰
(3)書物は自然ーーギリシャの哲学者プロティノスは、星々は天に永遠に書かれた文字のようなものだと語っている
(4)書物は万物ーー宇宙から作られた参考文献である
(5)書物は世界ーーフランスの詩人ステファヌ・マラメルは、世界は一冊の書物になるために存在していると確信している
(6)書物は人間ーー米国の詩人ウォルト・ホイットマンは「草の葉」で、この書に触れるものはひとりの人間に触れるのだと述べている
(7)書物は夢ーー書物を分かち合う夢と捉えたもの


(略)

書物は記憶を神聖化・永続化させる手段である。

(略)

図書館の全容が把握されるとアッシュルバニパルは古代オリエント世界で最初の偉大な文書蒐集家だったことが判明した。
アッシュルバニパルは書物に対する情熱を次のように語っている。

粘土板に文字を記す完全な技術は、私の前任者が誰ひとりとして得られなかったものだが、あらゆる書記の神ナブーは私にその叡智を与えた。私は文字を粘土板に記し、書物を蒐集して、内容ごとに整理して並べ、自分の瞑想と読書のために、宮殿に置いた。


ーー

カトリック教会の熾烈な迫害で生じたグノーシス文書の消滅について詳しく語ったら、もう一冊の別の本ができ上がってしまうので、ここでは簡潔に述べるにとどめておきたい。

(略)

キリスト教グノーシス派は、二元論を旨とするシリア派と汎神論的なアレクサンドリア派に大別され、二世紀のサトズルニヌス、バシレイデス、ウァレンティノス、テオドトス、ヘラクレオン、タティアノス、四世紀から五世紀にかけてのエピファニオスほか、傑出した著作家を多数輩出した。彼らの作品は何百とあったはずだが、現存している文書の少なさには正直驚かされる。


(略)
そんな状況に転機が訪れる。

(略)
現在はカイロのコプト博物館に所蔵されている。ナグ・ハマディ文書

(略)
52の文書が含まれその多くは「トマスによる福音書」「パウロの黙示録」「イエス・キリストの知恵」など現行新約聖書の27ある正典を選んだ際に除外された新約聖書外典だ。ほかにも旧約聖書関係のグノーシス文書、ヘルメス思想に関する文書、神話や典礼、金言集やプラトン「国家」の抄訳本などの貴重な文献揃いである。

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プラトンが作品を焼くなどということがあるだろいうか?答えはイエスで実際にやってのけている。これには十分な根拠があって、真理(と言っても彼自身の思想体系の真理)に裏打ちされていないすべての著作を、徹底的に否定したということだ。プラトンは詩人たちを嘘つきで狂っているとみなし、自身が理想とする”国家”への立ち入りを禁じた。そもそもプラトンは書物を価値ある財産とは捉えていなかった。

(略)

プラトンパピルスに火をつけながら口にした言葉
『火と鍛冶の神ヘファイストス、速やかに現れよ。淡水の女テテュスがそなたを必要としている』

(略)

数理論、幾何学天文学に関するあありに難解な話についていけなかったという。それがどのような内容だったか、詳細は永久に失われてしまったが、その片鱗は、おそらく現存しているいくつかの対話の中に息づいていることだろう。


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パピルスから羊皮紙に移し替える過程で書物を選ぶ基準が有名で利用価値があるものに加え、正統でコントロールしやすいという尺度が幅を利かせるようになった。それによってどれだけの書物が失われたか想像してみてほしい。2世紀から6世紀までに起こった損失の規模を計るには、想像力を駆使するよりほかない。


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ノストラダムス
紛失、略奪

エンリケ・デ・ビリェナナ
没収された書物の多くは破壊された。

ジョンディー
蔵書をはじめ所有物が略奪

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ビブリオクラスタ(書物の破壊者)

文化の粛正
性の追放
戦争
宗教
民族憎悪



フェルナンド・バエス,書物の破壊の世界史ーシュメールの粘土板からデジタル時代まで,2019
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今朝提示された内容がその後たまたま聞いた音声で数回流れてきました。気軽に流れてくるような内容でもないんだけれど。ほんとなんなんだろうなぁ。ちょっとびっっくりしちゃう。わたしがぼんやりしてるからだめ押しなの?