♡航星日誌♡

・・・to boldly go where no one has gone before.

ヌーメン

四という数字は、決まってピュタゴラスのいわゆる「テトラクテュス」Tetraktysの類似の概念を表現している(E・ツェラーは『ギリシア人の哲学』で「四は永遠なる自然の原因であり根源だ」と言い、プラトンは物体が「四」から出たものだと論じ、ピュタゴラスは魂を一つの四角形だとした)。ユング

四という数字に象徴的意味を認める傾向は古い歴史を持っている。それはキリスト教における象徴学や神秘主義思想の中に表れているばかりでなく、グノーシス哲学においては恐らくもっと重要な役割を演じており、その影響はそこからさらに中世全般を貫いて18世紀にまでも及んでいる。ユング


セフィロトは、マルクトないしは月で終る。それは下降していけばそこに行き着く最後のものであり、根源世界から上昇していく際の最初のものである。月は紛れもなく天上へ至る道であって、ピュタゴラス派の人々が月は天地であり、地の天ないしは星辰であると称したのはそのためだ。ユング

もし我々が胸をはって目標に到達することができるとすれば、それは我々が時宜に適った努力と忍耐によって運命の道に現れるヌーメンたち(numina)を理解するときだけだ。ユング

【ヌーメン】
元来は「うなずく」という意味の動詞 nuereに由来するラテン語名詞で「意志」ないし「神の意志,力」の意味。転じて,神そのものをさす deusと同意語としても用いられた。


シャドウを作り上げている暗い性格特性ないし劣等性を詳しく調べてみて解るのは、それら所得性が情動的性質、というか一種の自律性を持っていること、したがって強迫観念的な――というよりもむしろ――独占欲の強い性質のものだということである。ユング


古の達人は錬金術の作業に一種の万物甦新Apokatastasisを見ていた。万物甦新とは、最初の状態が終末の状態の中に再現されることである。これはまさしく個体化過程において生じることである。ユング